ベース(ギター)は自分で修理すれば安い!DIYで楽器の構造の勉強にもなる!

ベース(ギター)は自分で修理すれば安い!DIYで楽器の構造の勉強にもなる!

どうもピラミッドスのカッツです今日は楽器(主にギター・ベース)の修理について経験則を元にお話していきたいと思います。

全て自己責任です!状態が悪化する事もあります。
管理人の地味なバンド、新譜の視聴だけでもしてください、現在ライブがなくてCDしかバンドの収益がありません

楽器を自分で修理するメリット、デメリットは?

楽器を自分で修理するメリット、デメリットは?
冒頭で自己責任といきなり重くなるフレーズ言っちゃいましたがメリットもたくさんありますよ。

  • エレキギターなどエレキ系楽器限定ですが電気回路に強くなる
  • エレキギターなどエレキ系楽器限定ですがハンダ付けに強くなる
  • 楽器の設計者の偉大さを実感できる(フェンダーギターの構造の合理性など)
  • 当然ですが楽器の構造を知る事が出来るようになる(案外知らないバンドマンが多くて驚く事がよくあります)

いい事づくしに書いてますが致命的なデメリットもあります。

  • 再組み立てに失敗して謎の共振が発生する
  • アコースティック楽器の場合は鳴りが変わったりする

アコースティック系(アコギ・ウッドベース・バイオリン等)の楽器は業者に出すのが安心

上記で述べたデメリットですが、楽器としては致命的な症状ですよね、特にアコースティック系楽器とか(汗)
セミアコベースを持ってますが修理に失敗して共振するようになりましたが、幸いにもマグネチックピックアップなんで共振は拾わないので気にしてません(笑)

マグネチックピックアップは単純に弦の振動を拾うだけで共振の影響を受けません(逆に楽器の本体の鳴りを拾いにくいと言われてるますが)。

最大の特徴は弦の下にある長方形の箱と覚えてください


ピエゾピックアップは構造上本体の鳴りも拾ってしまいます。アコースティク楽器はこのタイプのピックアップ大抵装着してます。

わかりづらいですが駒の下の銀色の部分です。とりあえず弦の下に長方形の箱がなければピエゾの可能性があります。


こんなボディーに貼り付けタイプもあります↓

さらに詳しい説明はwikiをみてください
経験則ではアコースティック楽器のリペアはリペア業者に任せた方が安心です

業者に頼むのが楽ですが。。。反命貧乏バンドマンの場合は出費が痛いですよね。。。
ではでは本題、自分で修理と業者の費用比較しながら修理方法紹介していきます。

ベース(ギター)のペグ(糸巻き)が壊れた場合

この前ギリシャツアー(2019/5)に行ったのですが初めて壊れました(笑)あんな金属の塊が壊れるの?!って思ったら行きと帰りで2箇所壊れました。
アリタリア航空さん仕事が雑すぎますよ日本の航空会社を見習ってください(涙)


ちょっとボケてますがすいません。


帰国後楽器ケースから楽器をだしてみると。。。konozamaでした!海外ツアーの際はソフトケースでなく絶対にハードケースにしましょう!!
ちなみに国内線では絶対にこんな事ありません。

ベース(ギター)のペグが壊れた場合の交換方法

ペグ交換を業者に頼む場合は

1個交換手数料が1,200円、全交換で3,300円と書いてますね。
これにプラスでペグ本体の料金が取られる事になるので。
ベースのペグ1個だいたい2,000円位なので2,000+1,200(手数料)=3,200円

エレキギターのリペア料金表。基本的な修理技術料金をご案内。島村楽器のリペア総合案内サイトでは、拠点案内、料金表、技術スタッフ紹介、よくある質問などを掲載。修理・調整のご依頼は全国各店で承ります。メールによる事前お見積りも受付中。

ペグ交換を自分でする場合は

ペグ交換で用意するもの

交換方法は至って簡単です。

  1. ペグをはめ込んでネジを閉める(ネジ頭がなめりやすいので慎重に)たったこれだけです

ペグ交換の注意点

  • 全交換の場合は安物で良いのでインパクタがあると作業が楽です。

  • 2:2ペグ(ギターの場合は3:3)の場合は左右の向きがあるので注意してください、自分は左右を間違って購入失敗した事があります(レシート重要!)

  • ペグのタイプ(フェンダー系からGOTOH系)を変える場合はキリで穴を開けないと行けませんがマジックで目印を付けて
    慎重におこなってください賢明な方は滅多に失敗する事ないと思いますが、こんな歪な事になります(笑)

  • Amazonで購入できる1セット2,000円(4個)の中国製の格安ペグには注意してください。個体差のバラツキがあり運悪く?!謎の共振が発生、あまりに気になり改めて1個2,000円のまともなペグを購入する事になりました(汗)まさに安物買いの銭失い(涙)
    ↓↓こちらには要注意↓↓

ベース(ギター)のピックアップ交換

ベース(ギター)のピックアップ交換を業者に頼む場合

1個と4,500円~と書いてますね、これにピックアップ本体が7,000円で1万ちょいですね

エレキギターのリペア料金表。基本的な修理技術料金をご案内。島村楽器のリペア総合案内サイトでは、拠点案内、料金表、技術スタッフ紹介、よくある質問などを掲載。修理・調整のご依頼は全国各店で承ります。メールによる事前お見積りも受付中。

ベース(ギター)のピックアップ交換を自分で行う場合



左より、ハンダ、コテ台、コテ台に置いてるのがハンダゴテ


セットも良いかもしれません。

実はピックアップ交換した時の写真が残ってないので、、、
こちらのサイト参考になります(汗)

書きたい事が殆ど書かれてます、ただしイモハンダには注意してください、自分よくやっちゃうので(汗)

ピックアップ交換の注意点

警告!ハンダコテは火災の危険性があり、ハンダは溶かした際に有毒ガスが発生しますので取り扱いには十分に注意してください。

  • ハンダコテは必ずコテ台に置きましょう油断してて床を焦がした事があります。
  • ミュージシャンあるあるですが、前かがみで作業しないといけないのですが髪が長いとハンダコテの方に垂れ下がって来て髪が焦げます(笑)焦ってすぐにヘアバンドつけました
  • ハンダを溶かした際の煙は有害なので必ず換気をしましょう
  • ハンダの主成分は鉛で人体に非常に有害なので子供が誤飲しない様十分取り扱いに注意してください

セミアコベース(セミアコギター)の裏板はがれの修理

ぱっかり剥がれちゃいました汗 アコースティック系楽器の取り扱いには十分注意してください


セミアコベース、ウッドベース、アコースティックギターなどで箱物楽器で時々起こるトラブルです。自分も1回目はウッドベース、2回目はセミアコベースと2回経験してます。

ウッドベースが壊れたのは運搬時に謝って壁にぶつけたからです。セミアコベースに関しては原因は謎ですが1965年製?なので老巧化が原因??

リペア料が明らかに高そう(2~3万?)だったので無理やり自分で修理しました(笑)
奇跡的に成功しましたがあまりオススメはしません。

裏板はがれ修理を業者に頼む場合

アコースティック楽器は繊細なので業者に依頼するのが安全です

ウッドベースの場合、黒沢楽器さんは4,000円~となってますが剥がれの面積が大きいと絶対に2~3万は行きそうですね、修理に出した事がないので勝手な推測です、すいません(汗)

セミアコ(ウッドベース)の裏板はがれ修理を自分で行う場合

ここからは自己責任です(笑)ビビり(共振)が発生したといっても予算をケチったのが悪いです
セミアコ(ウッドベースも同じ)の裏板はがれ修理を自分で行う場合用意するもの

  • 工作台用クランプ
  • 板2枚
  • ニカワ
  • スポイト
  • コップ

修理方法について書いていきます。

  1. はがれた部分を板を噛ませてクランプで固定する

    本当はクランプと楽器の間に板を噛ませた方が良いのですが、安物なので省略です

  2. 接着用のニカワ液を作るためにニカワ1本を半分くらい割って150ccの水に浸し溶かします、1日もすればニカワがいい感じに溶けてニカワ液の完成です。
    ※保存する場合は冷蔵庫が安全です、特に夏場は腐敗する恐れがあります。
    ※実はゼラチンはニカワの純度を高めた物です、なので冷やすとニカワも当然固まります
  3. スポイトで接着用のニカワ液をはがれの患部に注入して行きます、患部より溢れ出た場合は筆で平らにならします

    スポイトでニカワ液を注入、使いませんでしたがフキンもあると良いかもしれません

  4. 上記作業をハガレの面積にもよりますが2週間1日2~3回、数時間ペースで行います。この際に絶対にクランプを外さないでください

  5. クランプを外して完成です

    とにかく長丁場ですが本当にくっ付きます

はがれの修理注意点

  • 先ほども述べましたが作業中は絶対にクランプを外さないでください
  • 長期の作業になりますが絶対に焦らないでください
  • 先ほども述べましたがニカワは腐敗するので使用後冷蔵庫で保存してください

ベース(ギター)のトラストロッドを回して弦高を下げて弾きやすくする


ブリッジ側で調整してもイマイチ弦高が下がらないなと思ったらトラストロッドで調整です。ちなみに弦高が高い方がいい音するジレンマがあります(汗)
弦高が高いキングオブベーシストといったらモータウンのジェームスジェマーソンです

Ain't no mountain high enough – Isolated Bass Track

トラストロッド調整を業者に頼む場合は

1,600円〜とありますね、思った以上に高くない(笑)

エレキギターのリペア料金表。基本的な修理技術料金をご案内。島村楽器のリペア総合案内サイトでは、拠点案内、料金表、技術スタッフ紹介、よくある質問などを掲載。修理・調整のご依頼は全国各店で承ります。メールによる事前お見積りも受付中。

トラストロッド調整を自分で行う場合

値段をみたら手頃なんで自分で調整する方が知識と勇気が必要な気がしてきました(汗)
まずはトラストロッド予備知識コーナー

順反り、逆反りイメージ図

図1 順反り、逆反りイメージ図、ちなみに逆反りは殆ど遭遇した事がありません。


図2 トラストロッドの回す方向


拙いですがイメージ伝わりました?弦高下げる場合はちょっとだけ時計方向に回しましょう。
トラストロッド調整

慎重に!


フェンダーの50~60年代のベース(ギター)は一旦ネックを取り外してからしか調整できません、対するギブソン(レスポール、ファイヤーバーなど)、70年代以降のフェンダーベース(ギター)、最近のベース(ギター)はヘッド側でネックを外す事なく調整できるようになってます。

左がカスタムショップ製60年代JAZZベースレプリカ、右は10年ほど前のフェンダーアメリカンスタンダードテレキャス、トラストロッドが上部にあるので調整が楽 ※赤色で囲った箇所


ヘッド側で調整できるタイプの調整作業はめっちゃ簡単です、
地道にゆっくり六角レンチでトラストロッドを回すだけです。
ネックを外すタイプも調整した事があるのですが大変でした

トラストロッドを回す際は十分に気をつけてください

  • 緩めすぎるととロッドが外れてます
  • 締めすぎるととロッドが折れて指板が破損したりする事があります

ネックは繊細で無茶は禁物です。
自分は怖くてやった事がないのですがこの方のブログ参考になります(汗)

そもそも、こんなことを書いているのは、トラスロッドの締めすぎで、
ネックを1本ダメにしてしまったことがあるからです。

具体的には、トラスロッドを締め込んでいる時に「パシッ」という音がして、
以後、どう調整しようとネックがねじれてしまうようになったのです。
そもそも、ネックのねじれって調整しようがありません。
修理が必要です。
1弦の弦高はやたら高く、4弦の弦高はベッタベタです。
泣きそうです。

経験則より一番はトラストロッドを調整する事が無い位ベストコンディションの楽器に出会う事が重要です、
自分が持ってるフェンダーカスタムショップのジャズペース実は一回もトラストロッド回した事ないですがネックの調子かなり良いです。

ジャズベースの紹介と購入テクニック
どうも投稿さぼりのプロピラミッドスのカッツです。 今日はカッツの楽器フェンダーカスタムショップジャズベースNOS64(2001年制)を自慢...

ベース(ギター)修理メンテナンスのまとめ

業者に頼むべき修理メンテナンス

ネック関連

ネックの反り(トラストロッド調整)、ネックのねじれ

フレット関連

フレットの減り、フレットの浮き、フレットの交換

ピックアップ関連

ピックアップの交換、ボリュームポッドの交換

ステマですが楽器の困ったは秋田の後輩のこのお店もオススメです!

安全にDIY出来そうな修理メンテナンス

思った以上に安全で難易度が低いDIYがなかったです。。。
ペグの交換、ブリッジの交換、これくらいですかね(汗)
書いてて思いました!これだったら安物楽器を買って分解してリハーサルした方が良いかもですね(汗) みんな大好きサウンドハウスなら6,000円代からあります(笑)

では今日はこの辺で失礼いたします。

投稿者プロフィール

カッツ
カッツ
ピラミッドスってバンドで主にベースやってます。たまにjMatsuzakiってバンドでもベースやります。サマーソニックへの出演、NHKのテレビ番組出演など貴重な体験多数。cossami、東京カランコロンのメンバーのソロプロジェクトのお手伝、パクヒョンビンさんって歌手さんのお手伝いなどなど。後、バンドのフライヤーWebサイトの作成お手伝いなんかもしてまーすカッツ(菅原勝文)のプロフィール詳しくはこちら
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