リトミックス指導におすすめの資格とは？取得方法や費用について解説してみた

こんにちはピラミッドスのカッツです。最近は忙しくてなかなかポエムを中々執筆することが出来てません(笑)

今回のテーマは音楽仲間で流行り出してる音楽を用いて、子供の潜在能力やリズム感を身につける、幼児期の習い事で人気のリトミックス。

最近では、マナー講習や介護施設でも用いられていることから、リトミックスの資格に興味を持つ人が増えてきていようです。

そこで今回は、リトミックス指導におすすめの資格や、資格の取得方法、費用について詳しく解説したいと思います。

「リトミックス指導者として活躍してみたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

そもそもリトミックス(リトミック)とは？

リトミックス（リトミック）とは、音楽を聴きながら音楽能力やリズム感を伸ばすと共に、「想像力・創造性・注意力・集中力・思考力」などを引き出し、子供もたちそれぞれが持っている「潜在的な能力」を促進していく教育です。

まず、リトミックスの基礎知識について確認していきましょう。

リトミックスの始まり

リトミックスは20世紀初頭にスイスの作曲家・音楽教育家だったエミールジャックによって創案された、音楽教育法です。

リトミックスは児童心理学や生理学の視点から、幼児期の「人格形成教育」として伝わっています。

日本では、戦後に本格的なリトミック教育が始まり、現在では幼稚園や保育園、児童センターなどのイベントや教育で取り入れられ、子供たちが身近に触れ合えるようになりました。

リトミックスの効果

特定非営利活動法人リトミック研究センターによると、人格を形成するためには「マインド・パワー・キャラクター」の3つが成長に大切な要素だとされています。

リトミックスでは身近で親しみやすい音楽を用いて、子供たちに働きかける作用があり、成長過程においてさまざまな効果を発揮します。

・集中力や注意力が身につく（マインド）

・自由に表現することで、積極性や創造性が発揮される（パワー）

・お友達と一緒に触れ合うことにより、競争心や向上心、追求心が育まれる（キャラクター）

基本的な音楽能力が身に着くのはもちろん、人格形成で欠かせない要素や、子供たちそれぞれが持つ潜在能力を促進できるのが、リトミックスの魅力です。

リトミックスと体操の違いって

リトミックスと体操は、どちらも音楽を聴きながら体を動かすため、一緒のように思われる方が多いかもしれません。

しかし、体操は決まった型を何度も練習しながら完成に近づけていきますが、リトミックスは、動きやリズムに決まりはなく、音楽に触れ合いながら体や楽器を用いて「自由」に表現します。

たとえば、手拍子や足踏み、ジャンプをしてみたり、手作りの楽器を使用したり。

音楽を体で感じながら自分オリジナルの表現をしていくのが、リトミックス教育の基本です。

リトミックスの指導員になるのに資格はいる？

音楽や子供が好きで、「音楽の楽しさを色んな人たちに伝えたい」という方におすすめなのが「リトミックスの指導員」です。

リトミックス指導員になるためは、どのような資格が必要なのか詳しく解説します。

資格がなくても指導はできるのか？

リトミックス指導員になるために、特別な資格はいりません。

資格がなくても指導できますが、、、

子供を中心に幅広い年代の人たちに教えなければならないため、「しっかりした知識と実績」この2つが求められます。

音楽大学を卒業している方や、保育士や幼稚園教諭などの資格があれば、リトミックス指導員として活躍するのに役立つでしょう。

資格を取得しておくと信用度が高くなる

音楽大学卒ではなく、保育士や幼稚園教諭などの資格もないという場合は、リトミックス指導員の資格を取得するのがおすすめです。

リトミックス指導員の資格を取得しておくことで信用度が高くなりますが、取得するためには音楽学校やカルチャースクールに通い、指定のカリキュラムを修了しなければなりません。

リトミックスの資格は、実技や実演が主な教育方法のため、カリキュラムは通学制の講座が中心です。

リトミックス指導員の資格が取得できるスクール3選

リトミックス指導員の資格を取得する方法は通学制が一般的ですが、中には動画やZoomを使用し、自宅で学べるスクールもあります。

ここからは、リトミックス指導員の資格が取得できるスクールを3カ所紹介します。

スクールごとに講座内容が違うので、ぜひチェックしてみてください。

リトミック研究センター

引用：リトミック研究センター公式サイト

リトミック研修センターでは、豊富な指導経験を持つ講師の専門教育により、創始者エミールジャックの理念を具体化した「正しく指導できる力」を育てます。

リトミック研修センターのリトミックス指導者育成プログラムには、「教員養成校」と「月例研修会」で学ぶ2つのパターンがあり、取得できる資格もそれぞれ違います。

取得できる資格の違いや、取得にかかる期間は以下の通りです。

教員養成校で学ぶ （じっくり集中して学びたい方向け）	月例研修会で学ぶ （平日忙しい方向け）
教員養成校は、東京、名古屋の2カ所 週1回で2年間 平日に受講（昼間・夜間どちらか選択）	月例研修会は、全国60都市以上で開催 年間6Unitで4年間 休日に受講
【取得できる資格】 ・ディプロマA資格（1年目） ・ディプロマB資格（2年目）	【取得できる資格】 ・初級指導資格　3歳児（1年目） ・中級指導資格　2歳児（2年目） ・上級指導資格　4、5歳児（3年目） ・ディプロマB資格（4年目）
【資格内容】 「ティーチング」「ソルフェージュ」「ピアノ演奏法」「リトミック理論知育」「ボディ・テクニックリトミック」など、豊富なカリキュラムで指導に不可欠な科目を総合的に学べます。	【資格内容】 「ティーチング」「リズム」「ピアノ演奏法」など、基礎的な動きから学習。 実践的な研修で指導力を身につけます。

【費用】

教員養成校 2年制
入学金	55,000円（税込）
授業料	385,000円（税込） ※スクーリング・合宿代 （宿泊費、食事代等）を含む
教材費等	59,070円（税込）
学習形式	通学のみ

指導者養成コース（月例研修会） 年6回、4年制
入会金	11,000円（税込・初年度のみ）
受講料	38,500円（税込・年間）
本部会費	7,700円（税込・年間）
教材費	10,890円（税込・年間）
学習形式	通学のみ

※資格認定試験を受験する際は、受験料7,700円（税込）が別途必要です。

国立音楽院

引用：国立音楽院公式サイト

国立音楽学院の「リトミック本科」では「幼児リトミック指導員」の資格を取得できます。

幼児リトミック指導員とは、リトミックスを用いて幼児の「感性」や「能力」を伸ばし、子供の元気さを育成する仕事です。

主に幼児リトミックの講座のある「カルチャースクール」や「幼児教室」でインストラクターとして、子供たちにリトミックスを指導します。

国立音楽学院の「リトミック本科」は、2年間通う必要があるため、少しハードルが高いですが、修了することで幼児リトミック指導員の資格のほかに「ベビーリトミック指導員」「ステップアップリトミック指導員」「リトミック療育士」「若返りリトミック指導員」など、さまざまな資格が取得できます。

【費用】

2年制	昼間部	212万円
	夜間部	177万円
3年制	昼間部	288万円
	夜間部	238万円

リトピュア

引用：リトピュア公式サイト

乳幼児教育に力を入れているリトピュアでは、動画やテキスト、Zoomを使用して短期間でリトピュア式乳幼児指導法を学べます。

リトピュアには大きく分けて3つの講座があります。

・動画とテキストで学ぶ7日間の「基礎講座」

・Zoomを使用して対面で学ぶ「実技講座」

・ベビーリトミックや幼児ダンス・ピアノなどが学べる「専門講座」

各講座を修了すると学習の第一歩である「修了資格（1級・2級・3級）」が取得でき、修了資格終了後「リトピュア指導法認定資格者」の申し込み手続きをすると、認定資格（1級・2級・3級）が取得できます。

認定資格（1級・2級・3級）を取得するために受講が必要な講座の種類と費用はこちらです。

【費用】

1級認定資格	基礎講座＋実技講座＋専門講座（１つ）	33,000円
2級認定資格	基礎講座＋実技講座	18,700円
3級認定資格	基礎講座	14,300円
リトピュア指導法認定資格者 年会費　12,000円（税別） ※リトピリトピュア式認定資格証が発行されます

また、リトピュアでは指定のカリキュラムを通信講座で全10回とスクーリング1日受講し、資格試験に合格すると「リトミックジュニアインストラクター資格」が取得できます。

【費用】

リトピュアリトミックジュニアインストラクターRJI資格
受講料 （通信講座・スクーリング1日・教具教材費・受験料含）	59,800円
合格時費用 ※認定料、初年度RJI年会費（12,600円）含む	18,900円

リトミックス指導員の資格が活用できる場所

リトミックス指導員の資格を活用し、インストラクターとして活躍できる場所は保育施設以外にもたくさんあります。

リトミックス指導員として活躍できる具体的な場所を、大きく分けて4つ紹介します。

保育園・幼稚園などの施設

リトミックスは子供を中心とした教育であるため、保育園や幼稚園、児童センターなどの施設で、子供たちにリトミックスを教える先生として活躍できます。

リトミックス指導者の資格を持つ保育士も多く、スキルアップとしても人気です。

音楽教室・スポーツ教室

音楽教室やスポーツ教室では、リトミックスのインストラクターとして活躍できます。

音楽教室ではリトミックス指導者としてだけではなく、ピアノ講師と兼ねて働くことが可能です。

また、スポーツ教室によっては、ベビーマッサージやフィットネス、リトミックスを融合させたプログラムなどもあり、幅広く活躍できます。

高齢者施設や大人向けのリトミック教室

高齢者介護施設や、大人向けのリトミック教室でもリトミックス指導員として活躍できます。

リトミックスは「子供向け」というイメージを持つ方が多いかもしれませんが、最近では介護施設などで認知症予防のためにリトミックスを用いることも多くなっています。

また、社会人向けのスクールでマナー研修にリトミックスが使われることも増えてきているため、今後も需要増加が期待できます。

個人で教室を開く

リトミックス指導員の資格があれば、自宅でリトミック教室を開くことも可能です。

最近では、個人で音楽教室を開いている方が、リトミックスも兼ねて指導することも増えており、中には自宅で小さな子供を預かりながら、リトミックスのレッスンを行っている託児サービスもあります。

リトミックスの指導者に向いている人

音楽と触れ合いながら子供の成長に大きく貢献できる「リトミックス指導者」として活躍するためには、工夫や努力も必要です。

リトミックスの指導者にはどんな人が向いているのか見ていきましょう。

音楽が好きな人

リトミックスは音楽を用いた教育法のため、音楽が苦手な人よりも「音楽が好きな人」が指導者として向いています。

指導者として活躍するのに、プロの音楽家ほどの知識が必要というわけではありませんが、最低限の音楽の知識を持っていなければならないからです。

音楽好きで音楽と常に触れ合いながら仕事したい方には、適職だと言えるでしょう。

 

自分のミュージシャン仲間もやってたりします

子供とコミュニケーションを取るのが好きな人

リトミックスは子供向けの音楽を用いた教育法で、保育園や幼稚園、児童センターなど、0歳から小学校に上がる前までの子供を対象に指導します。

そのため、子育ての経験がある主婦の方や保育士の経験がある方など、子供とコミュニケーションを取るのが好きな人が、リトミックスの指導者に向いています。

創意工夫をしながら楽しめる方法を考えられる人

リトミックス指導員は、小さな子供に興味を持ってもらい、わかりやすく説明しなければなりません。

そのため、創意工夫をしながら楽しめる方法を考えられる人が向いています。

また、子供に指導するのは大変な場面も多いため、根気強さや忍耐力があるとなお良いでしょう。

まとめ

リトミックス指導員は、子供を中心に幅広い世代の人たちと関わりながら働ける仕事です。

特別な資格も必要なく、音楽が好きな人にはピッタリの仕事ですが、安定した収入を得たい方や手に職をつけたい方は、リトミックス指導員の資格を取得するのがおすすめです。

「保育士としてスキルアップしたい！」という方も、リトミックス指導員の資格取得をぜひ検討してみてください。